原子力発電所では、運転に伴い発生した気体状の放射性廃棄物や換気系の排気をフィルタ等により処理し、放射性物質の濃度を測定して安全を確認しながら環境に放出しています。その放出口である排気筒において、放射性希ガスの濃度を連続で測定している測定器が排気筒モニタです。
原子力発電所では、運転に伴い発生する液体状の放射性廃棄物をイオン交換樹脂などの廃棄物処理系統により処理し、放射性物質の濃度を測定し安全を確かめた後、復水器冷却用海水とともに放水口から海に放出しています。その際放水口での放射性物質の濃度を監視するモニタを放水口モニタと呼んでいます。
cpsとは、カウント・パー・秒(counts-per-second)の略です。 排気筒モニタ等の放射線計測器は、一般的に測定器に入ってきた放射線の数を電気信号に変えて計測しています。 「1cps」とは、測定器で1秒間に得られた電気信号の数が1つであることを示しています。
放水口モニタの測定値は、降雨・降雪時には大気中に含まれる天然放射性物質が雨や雪とともに地表に降下し、一般排水(雨水)として放水口に流入するため、一時的に増加します。
cpsとは、カウント・パー・秒(counts-per-second)の略です。 排気筒モニタ等の放射線計測器は、一般的に測定器に入ってきた放射線の数を電気信号に変えて計測しています。 「1cps」とは、測定器で1秒間に得られた電気信号の数が1つであることを示しています。
1号機 | 2号機 | ||
---|---|---|---|
発電機出力 (定格出力 35.7万kW) |
- 万kW | 発電機出力 (定格出力 116万kW) |
0 万kW |
- % | 0 % | ||
排気筒モニタ測定値 | 2 cps | 排気筒モニタ測定値 | 7 cps |
放水口モニタ測定値 | 4 cps | 放水口モニタ測定値 | 11 cps |
● | 敦賀発電所1号機は運転を停止し、廃止措置中です。 |
● | 敦賀発電所2号機は、平成23年5月7日より、1次冷却材中の放射能濃度の上昇に伴う漏えい燃料の特定調査のため、プラントを停止しておりましたが、引き続き、8月29日より第18回定期検査を実施しております。 |
<プラント停止実績> | |
平成23年 5月 7日 9時00分 出力降下開始 | |
5月 7日17時00分 発電機解列 | |
5月 7日20時00分 原子炉停止 | |
● | 測定装置や伝送装置の点検作業時やデータ通信エラー発生時は、データが表示されず、「−」表示となる場合があります。 |
なお、敦賀発電所1号機については、現在、廃止措置中のため、発電機出力は常時「−」状態です。 | |
● | 放水口モニタのデータは、降雨等の影響によってその値が変動する場合があります。 |
● | 運転中にクラゲ等の海生物が多量に取水口に漂着した場合、2号機では循環水ポンプの翼開度を調整することに伴い運転出力が僅かに低下することがあります。 |
● | 排気筒モニタの指示値は、発電所内の作業や運転操作により変動することがありますが、指示値は監視しており、環境への影響が問題ないレベルであることを確認しています。 |
● | 敦賀発電所2号機の放水口モニタの値は、発電所の運転停止中は放水流量(海水流量)が少なくなり、放水トンネル(長さ約800m)内の湧水に含まれる天然放射性核種(ラドン娘核種等)の影響を受け、変動することがあります。特に、大雨の後しばらくの間は大きな変動が見られることがあります。 |