運転開始時からの運転実績
発電電力量合計: 1,923.0億kWh
平均設備利用率: 50.9%
平均時間稼働率: 51.0%
敦賀発電所2号機は、1982年3月に着工(第1回工事計画認可)、同年4月に建設工事を開始しました。 当初の予定よりも工期を4ヶ月あまり短縮し、1987年2月に営業運転を開始しました。 この発電所は、わが国最初のプレストレスト・コンクリート製格納容器を採用して耐震性の一層の向上を図るとともに、国内外の新技術を積極的に導入し、各種の設備に種々の改良・改善を加え、安全性、信頼性、環境保全の各面に優れた発電所です。
発電所概要
電気出力 | 116万kW |
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原子炉型式 | 加圧水型軽水炉(PWR) |
燃料 | 低濃縮ウラン(約89トン) |
営業運転開始 | 1987年2月17日 |
送電先 | 中部電力(株)、北陸電力(株)、 関西電力(株) |
施設紹介
プレストレスト・コンクリート製格納容器(PCCV)
直径約 7mm の鋼線 163本を束ねた緊張ケーブルを、鉄筋コンクリートの壁中にあるシース(管)に挿入、網目状に締め付けることで、 鉄筋コンクリートをより強固にしています。このPCCVの採用によって小型化や軽量化が図れるとともに気密性が保たれ、耐震性・作業性のより一層の向上が図れました。
中央制御室
24時間休むことなく全設備を運転監視しています。また、T.V.モニター表示やコンピュータ処理機能が充実し、操作性や安全性も向上しました。
タービン発電機
蒸気発生器から送られてくる蒸気によって定格出力 116万kW のタービンを回し、これに直結する容量 130万kVA の発電機によって電気を発生させます。
敦賀発電所2号機のしくみ
加圧水型軽水炉(PWR)では、約150気圧に加圧された原子炉で軽水を約 320℃の高温・高圧の熱湯(1次系)にし、蒸気発生器に送ります。
そこで別の系統を流れている水(2次系)を蒸気に変えてタービン発電機を回し、電気を発生させます。 沸騰水型軽水炉(BWR)と同じように、燃料には低濃縮ウランを、中性子の速度を減速させる減速材と発生した熱を取り出すための冷却材に軽水(普通の水)を使います。
地域とのふれあい
美しい自然に囲まれた敦賀半島の先端に敦賀原子力館はあります。
敦賀発電所のしくみや発電所周辺の自然環境などについて模型やVTRを使ってわかりやすくご紹介しております。
げんでんふれあいギャラリー・敦賀原子力館で開催される催しものについて紹介しています。