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サンデー毎日5月1日号に係る記事について

サンデー毎日編集部  御 中

2011年4月28日

拝啓 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 さて、 4月11日に貴誌の谷道氏より、3月11日に発生した当社東海第二発電所の被災状況について当社に電話にて問合せがありましたので、東北地方太平洋沖地震の津波により被水し停止した非常用ディーゼル発電機1台の冷却用海水ポンプの状況等を広報室員が説明させていただきました。

ところが、5月1日号の貴誌に掲載された「次は『房総沖』地震と火山噴火」と題する記事の中で、「『30年間防潮壁の穴を放置』東海第二原発」という見出しとともに当社の説明とは大きく異なる内容を当社の説明として引用した記事が掲載されておりました。

当該記事に対する当社の見解は以下のとおりであります。

 

記事見出し

次は「房総沖」地震と火山噴火

記事の内容

  • 「30年間、防潮壁の穴を放置」東海第二原発という小見出し
  • 「壁面に電気ケーブルを通すための貫通部(小さな穴)が開いていました。海面から3.3mの位置だったのでここから浸水してしまいました。穴が開いていたのは発電所の建設当初からです」(同社広報室)
  • 「東海第二原発の運転開始は1978年。実に30年以上も穴が開いていたことになる」「当の原電は『否定のしようがありません』と平謝りするだけで、穴を放置した理由ははっきりしない」 との記述
 

この記事の中で、「壁面に電気ケーブルを通すための貫通部(小さな穴)が開いていた」「穴が開いていたのは発電所の建設当初から」と当社が説明したように記述していますが、お問合せ時にした当社の説明は次のとおりであり、事実に反する内容となっています。
電話でもご説明したとおり、電気ケーブルを通すための貫通部というのは、海水ポンプ室のモーターと電源室を結ぶ電源ケーブルを収納する「ケーブルピット」を指します。
今回の津波でこの貫通部が問題となったのは、津波対策工事として新たに北側側壁を設置したことからこの一画がいわゆる枡状になったため、今回の津波の際にこの貫通部から海水が浸入し中にたまって、海水ポンプ室に溢れ出てしまったことによるものです。

津波対策工事以前は、防潮壁と貫通部との間につながりは全くなく(貫通部は海水ポンプエリア防潮壁の外側にある)、「30年間、防潮壁の穴を放置」したとの小見出しは事実に反するものであります。
また、「壁面に電気ケーブルを通すための貫通部(小さな穴)が開いていました。海面から3.3mの位置だったのでここから浸水してしまいました。穴が開いていたのは発電所の建設当初からです」との記事につきましても、浸水場所およびケーブルピットの建設時期について、それぞれご質問がありましたが、それらに対する当社側の回答を意図的に結びつけ、壁面に発電所の建設当初から穴が開いていたと当社側が説明したとの事実に反する記事になっています。

なお、津波対策工事におきまして、貫通部からの海水浸入防止のための閉止工事を作業スケジュールに従い実施する予定であったところ、その前に今回の津波で被災してしまったことも併せてご説明させていただきました。

当社としまして、このような事実に反する報道がなされたことについて誠に遺憾であると言わざるを得ません。貴誌のこのような報道に対し強く抗議するとともに、今後、二度とこのような報道をなさらないよう強く要請します。

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