敦賀発電所1号機の非常用復水器の作動実績に係る運転記録等の提出について
2011年11月18日
当社は、平成23年11月11日に原子力安全・保安院から要請(平成23・11・10原院第2号)※1を受け、過去10年間の敦賀発電所1号機非常用復水器※2の運転記録及び当該記録の分析結果を本日、原子力安全・保安院に提出しました。
※1 敦賀発電所1号機の非常復水器の作動実績に係る運転記録等に関する提出について(要請)
原子力安全・保安院(以下「当院」という。)では、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故の教訓を踏まえ、専門家からの意見を聴取しつつ、施設、資機材等に係る安全確保のために必要な事項の検討を行っています。 この検討に当たり、東京電力株式会社福島第一原子力発電所第1号機の非常用復水器の事故発生時における作動状況等についても検証することとしています。
つきましては、国内において同様の非常用復水器を有する貴社敦賀発電所1号機の非常用復水器の作動状況等を参考とするため、当院は、貴社に対し、当該非常用復水器の仕様、定格熱出力一定運転時における非常用復水器の作動実績に関する過去10年間の運転記録及び当該記録の分析結果について、平成23年11月18日までに当院まで報告するよう要請します。
※2 非常用復水器
プラントの緊急停止の際に主蒸気隔離弁が閉となり、原子炉が隔離状態になった場合に、非常用復水器にて原子炉の崩壊熱を除去し、原子炉の減圧、冷却を行うことを目的として原子炉建屋内に2基が設置されている。
【原子力安全・保安院へ提出した内容】
敦賀発電所1号機で過去10年間に非常用復水器を運転した、平成15年12月19日の送電系統の擾乱※3による原子炉自動停止事象および平成16年6月8日のタービン弁試験における加減弁急速閉による原子炉自動停止事象時の、非常用復水器温度、原子炉圧力・水位等の運転記録や、その分析結果。
この事象では、主蒸気隔離弁が全閉となり原子炉が隔離状態になったために、運転手順書に従って非常用復水器を作動させ、適切に原子炉の減圧・冷却を実施しています。
※3 送電系統の擾乱
気象(台風や落雷等)等の影響により発生する急激な電圧や周波数の変動(停電等)のこと。
別紙:「敦賀発電所1号機の非常用復水器の作動実績に係る運転記録等に関する提出について(要請)」に対する報告について
以上