2007年度東海・東海第二発電所からのお知らせ
高圧復水ポンプ(A)ケーシングの空気抜き配管の取替えについて
当社、東海第二発電所(沸騰水型軽水炉、定格電気出力110万キロワット)は、定格熱出力一定運転中のところ、9月23日(日)、運転員が巡視点検中に 原子炉復水系統の高圧復水ポンプ*1(A)のケーシング*2空気抜き配管から漏えいがあることを確認しました。 このため、高圧復水ポンプ(A)から予備ポンプの(C)に切替えるとともに、当該ポンプの隔離を行い、漏えいは停止しました。 漏えい水の放射能測定を行ったところ、放射能量は検出限界値*3未満でした。 今後、当該部の配管取替えを行うとともに、詳細原因等についての調査を予定しています。 なお、この事象による外部への放射性物質の放出はなく、環境への影響はありません。
- ※1
- 高圧復水ポンプ
タービンを回し終えた蒸気は復水器で冷却され復水となるが、その復水を原子炉給水系統に送り出すポンプのことを復水ポンプという。高圧復水ポンプは3台(ABC)設置している。(2台で100%の容量。1台は予備。) - ※2
- ケーシング
ポンプの羽根車が収納されているケース。 - ※3
- 検出限界値
測定機器で測定できる最低の値。
(2007年9月27日記載)
その後、当該箇所を新配管に取替えを行い、10月9日(火)、通常状態に復旧しました。また、当該配管の一部に減肉が確認されたことから、水平展開として高圧復水ポンプ(B)(C)についても同様に配管の取替え作業を開始しました。 なお、原因については現在詳細調査中でありますが、発生状況について10月5日(金)、原子力施設情報公開ライブラリーNUCIA(ニューシア)に登録しました。
(2007年10月12日追記)
このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報※)等を掲載しています。
- ※
- 保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。