2008年度東海・東海第二発電所からのお知らせ
東海第二発電所
非常用ディーゼル発電機の無負荷試験運転中における自動電圧調整器盤からの発煙について
当社、東海第二発電所は、第23回定期検査中のところ、6月15日(日)に非常用ディーゼル発電機*1 2Dの無負荷試験運転*2 を行っていたところ、14時41分頃、自動電圧調整器盤*3 から発煙したことを確認しました。
このため、15時12分に東海村消防署に連絡し、東海村消防署による現場確認の結果、15時50分に「発煙事象(火災ではない)」と判断されました。
発煙の原因は、自動電圧調整器の試験において、手順の不備により一部操作を実施しなかったため、自動電圧調整器盤内の抵抗器が発熱し、抵抗器の表面塗装の成分が蒸気状となって煙に見えたものと推定しました。
また、試験時に当該非常用ディーゼル発電機が自動停止しましたが、これは過電圧により保護リレーが動作したものであり、発電機に異常はありませんでした。
今後は試験手順を見直すとともに、作業関係者への周知徹底を行い、再発防止を図ってまいります。
- ※1
- 非常用ディーゼル発電機
通常電源が喪失した場合においても、プラントを安全に停止することが出来るよう、必要な設備に電力を供給する役目を担う発電機の一つ。この他に2台の発電機がある。 - ※2
- 無負荷試験運転
定格回転数を確認するための試験のことで、当該発電機に繋がっている設備とは切り離して行う。 - ※3
- 自動電圧調整器盤
発電機を安定に運転させるために出力電圧を一定に保つための制御装置の制御盤。
(2008年6月19日記載)
このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報※)等を掲載しています。
- ※
- 保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。