2008年度東海・東海第二発電所からのお知らせ
東海第二発電所
高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電機の停止操作中におけるディーゼル機関の再起動について
東海第二発電所は、第23回定期検査中(調整運転中)のところ、7月11日(金)、高圧炉心スプレイ系非常用ディーゼル発電機*1の定期試験*2の一連の操作において、当該発電機のディーゼル機関停止操作を行い、当該機関の回転数低下を確認しましたが、その直後に当該機関が再起動したため、現場の停止装置により手動にて停止しました。
このため、保安規定に基づき必要な措置*3を講じた上で原因を調査した結果、ディーゼル機関停止用タイマーの設定不良(燃料を遮断する停止タイマ-の設定不良)であることが判明したため、このタイマーを本来の設定に戻し当該発電機の機能が健全であることを7月13日(日)に確認し、通常状態に復帰しました。
この情報は、原子力施設情報公開ライブラリーNUCIA(ニューシア)に登録する予定です。
- ※1
- 高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電機
通常電源が喪失した場合においても、プラントを安全に停止することが出来るよう、必要な設備に電力を供給する役目を担う発電機の一つ。この他に2C、2Dの2台がある。 - 高圧炉心スプレイ系(High Pressure Core Spray)
非常用炉心冷却系の一つであり、原子炉冷却材圧力バウンダリーの配管が破断し冷却材喪失事故が発生した場合に原子炉に冷却水を供給し、原子炉水位の確保及び燃料の冷却を行う。 - ※2
- 定期試験
定期的に待機状態にある非常用ディーゼル発電機を運転して機能の健全性を確認する試験。 - ※3
- 必要な措置
残りの非常用ディーゼル発電機(2C、2D)及び原子炉隔離時冷却系が健全であることを確認する措置。
(2008年7月15日記載)
このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報※)等を掲載しています。
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- 保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。