2011年度東海・東海第二発電所からのお知らせ
東海第二発電所 原子炉格納容器機器ハッチ付近の焦げ跡発見について
東海第二発電所は第25回定期検査中のところ、平成24年3月3日16時05分に低圧電源盤故障を示す警報が発報したため、低圧電源盤の点検を行い、下流側にある、ホイスト電源切替盤の「過電流遮断器」が作動していることを確認しました。
このため、当社運転員が当該電源切替盤の下流側にある各負荷について点検を行ったところ、16時33分頃、原子炉建屋2階にある原子炉格納容器機器ハッチ前(管理区域)に設置の搬出入用ホイスト集電子部(*1)付近に焦げ跡らしきもの(アークにより生じたと思われる変色)を確認したことから、16時38分に東海村消防署に通報しました。
消防署による現場確認の結果、17時17分に「本事象は火災ではない」と判断されました。
今後、当該ホイスト(*2)の集電子部付近の焦げ跡らしきものが発生した原因を調査してまいります。
なお、本事象による環境への影響はありません。
*1:ホイストに電源を供給するための接触子部であり、電車の上部にあるパンタグラフのよう役割をもつ。
*2:小型電動機を使用しての荷物を吊上げ・移動する小型の機械であり、制御棒駆動機構をはじめ、格納容器内各機器の保修作業のための搬出入に用いる。
(2012年3月5日記載)
このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報※)等を掲載しています。
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- 保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。