2012年度東海・東海第二発電所からのお知らせ
東海第二発電所 燃料集合体チャンネルボックス上部の確認状況について
当社は、平成24年8月10日付け、原子力安全・保安院からの「燃料集合体チャンネルボックス※1上部(クリップ※2)の一部欠損について(指示)※3」に基づき、 8月21日から、東海第二発電所の使用済燃料プールに貯蔵している燃料に装着された全て(2195本)のチャンネルボックス上部(クリップ)(以下、「クリップ」という)について、水中テレビカメラによる外観点検を行いました。
その結果、クリップ接合部の一部に白色の変色等があるチャンネルボックス35体を確認しました。
今後、当該箇所について詳細な確認を行い、本事象の原因調査や燃料への影響評価 を行っていきます。
なお、チャンネルボックスクリップ部は燃料集合体からチャンネルボックスを着脱する際に工具を固定するために設けられているものであり、チャンネルボックスの強度や機能に影響を与えるものではありません。
また、本事象に伴う周辺環境への放射能の放出はありません。
- ※1
- 燃料集合体に取り付ける四角い筒状の金属製の覆い物であり、燃料集合体内の冷却材流路を確保するとともに、制御棒から燃料を保護する機能を有するもの。
- ※2
- チャンネルボックスと燃料集合体を固定するもの、および燃料集合体からチャンネルボックスを着脱する工具を固定するもの。
- ※3
- 原子力安全・保安院からの指示(概要)
原子力安全・保安院は、東北電力株式会社女川原子力発電所第3号機で確認されたチャンネルボックス上部(クリップ)の欠損事象に伴い、沸騰水型原子炉を所有する原子力事業者に対して、点検内容およびその結果を 平成24年9月10日までに報告することを求めています。
(2012年8月24日記載)
このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報※)等を掲載しています。
- ※
- 保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。