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2008年度敦賀発電所からのお知らせ

搬出済の低レベル放射性廃棄物の表面線量当量率データの誤りについて

敦賀発電所では、1993年度から2005年度の間に、日本原燃株式会社低レベル放射性廃棄物埋設センター(青森県六ヶ所村)に低レベル放射性廃棄物(以下、「廃棄体」)を6,048本搬出しましたが、このうち2,114本について、搬出する際に当社が測定し、提供したデータの一部(表面線量当量率)に誤りのあることが分かったため、その旨日本原燃株式会社に報告いたしました。
これは、昨年12月に他発電所で確認された事象1に鑑み、敦賀発電所においても確認作業を行っていた中で分かったものです。
誤りの原因は、廃棄体の表面線量当量率の測定に際し、補正定数を用いた換算処理2を行っていますが、その計算プログラムに誤りがあったためであり、表面線量当量率が小さくなっていました。
誤りのあったデータの訂正後の数値は最大のもので1.8mSv/h3(訂正前1.7mSv/h)であり、埋設基準(表面線量当量率10mSv/h以下)や輸送基準(表面線量当量率2mSv/h以下)に比べて低く、放射線安全や保安上の問題となるものではありませんでしたが、誤りのあったデータの訂正を行うとともに、再発防止対策を検討し実施します。
なお、今回、その他の廃棄体検査に係るプログラム等について再確認を行い、問題のないことを確認しました。

※1
他発電所で確認された事象
廃棄体検査装置の改造工事において、表面線量当量率プログラムに使用している設定値の一部を誤って設定していたことで、表面線量当量率が誤った値となっていたもので、日本原燃株式会社より、同様な事象がないか確認するよう依頼があった。
※2
補正定数を用いた換算処理
放射線量率が高くなると、放射線測定器の指示特性上その値がやや低めの値となることから、その低くなった値を、真の値にするため校正データを用いて計算プログラム上で補正しています。
※3
1.8mSv/h
当初の値1.7mSv/hは、指示特性上の補正を行うと+0.021mSv/h増加することとなり、有効数値2桁に切上げ処理をするため、1.8mSv/hとなる。

添付資料:低レベル放射性廃棄物の表面線量当量率データの誤りについて

以上

 

このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報)等を掲載しています。
なお、定期検査中に発生した事象につきましては、「定期検査状況」に掲載しています。

保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。

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