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2009年度敦賀発電所からのお知らせ

敦賀発電所2号機における運転上の制限の逸脱及び復帰について

敦賀発電所2号機は、定格熱出力一定運転中において、12月2日、定期検査の準備のため分電盤を開けたところ、16時40分、1次冷却材ポンプの電源電圧及び周波数を監視する装置に電源が供給されていないことを確認した。このため、監視装置が動作不能と判断し、17時20分、保安規定の運転上の制限※1の逸脱を宣言しました。

19時58分から順次電源を供給し、健全性を確認したことから、21時27分に保安規定の運転上の制限の逸脱の復帰を宣言しました。

※1
多重の安全機能を確保するため、予備も含めて動作可能な機器(ポンプ等)の必要台数が定められているものです。一時的にこれを満足しない状態が発生すると、事業者は運転上の制限からの逸脱を宣言し、予め定められた時間内に修理等を行うことが求められます。なお、定められた時間内に当該機器を復旧させるか、または出力低下などの予め定められた措置を講ずれば、保安規定違反に該当するものではありません。

(2009年12月3日11時記載)

12月3日14時15分、安全協定の異常事象に該当

 

【概要】

敦賀2号機は、運転中の2009年12月2日、原子炉保護系(原子炉自動停止)の1次冷却材ポンプ電源電圧および周波数を監視するための監視装置に電源が供給されていないことを確認しました。このため、監視装置が動作不能と判断し、17時20分、保安規定の運転上の制限の逸脱を宣言しました。その後、監視装置への電源を供給し、21時27分、保安規定の運転上の制限の逸脱からの復帰を宣言しました。

今後、監視装置の電源が供給されていなかった原因調査を行い、対策を策定し、再発防止に取り組んでまいります。

 

【詳細】

敦賀発電所2号機(加圧水型軽水炉:定格電気出力 116万キロワット)は、運転中のところ、2009年12月2日、定期検査の準備のため原子炉補助建屋1階にある125V直流分電盤の扉を開けて状態を確認していたところ、16時40分、原子炉保護系(原子炉自動停止)の1次冷却材ポンプの電源電圧および周波数を監視する装置(母線計測盤)※1に電源が供給されていないこと確認しました。このため、監視装置が動作不能と判断し、17時20分、保安規定第99条第1項※2で定める、運転上の制限の逸脱を宣言しました。

その後、19時58分から順次監視装置に電源を供給し、健全性を確認したことから、21時27分に保安規定の運転上の制限の逸脱からの復帰を宣言しました。

本事象による原子炉の運転および周辺環境への放射能の影響はありません。
今後、監視装置の電源が供給されていなかった原因調査を行い、対策を策定し、再発防止に取り組んでまいります。

※1
1次冷却材ポンプ供給電源の電圧と周波数を監視するための計測設備で,原子炉保護系(原子炉自動停止回路)に原子炉停止信号を発信します。
※2
原子炉施設保安規定第99条第(計測及び制御設備)では、1次冷却材ポンプ電源電圧低、及び1次冷却材ポンプ電源周波数低を監視するための所要チャンネル・系統数(それぞれ1母線あたり3チャンネル)が動作可能であることが要求されています。

添付資料:1次冷却材ポンプ母線計測盤電源系統概要図

(2009年12月3日記載)

 

このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報)等を掲載しています。
なお、定期検査中に発生した事象につきましては、「定期検査状況」に掲載しています。

保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。

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