2009年度敦賀発電所からのお知らせ
敦賀発電所1号機
タービン建屋3階雨水排水配管からの雨水漏れについて
【概要】
昨年12月に敦賀1号機のタービン建屋3階にある屋上の雨水を回収する配管から僅かな雨水の滴下が認められたことから1月6日に補修作業を行いました。補修作業中の配管から雨水の漏れが確認され、その量は約101リットルでした。
この補修作業においては、雨水が流れ込まないよう屋上の排水口に閉止栓を施工していましたが、閉止栓の緩みが確認されたため、栓を取り付け直したところ、漏れは停止しました。
今後、当該配管を取り替えます。
なお、本事象による周辺環境への影響はありません。
【詳細】
敦賀発電所1号機(沸騰水型軽水炉:定格電気出力35万7千キロワット)は、第32回定期検査の調整運転中のところ、1月6日11時40分頃に、タービン建屋3階(管理区域)にある屋上の雨水を排水する配管(以下、「当該配管」という。)から水が漏れ、床面に滴下しているのを協力会社作業員が発見しました。
このため、滴下する水をバケツに受けて回収しましたが、床面の水が階段から2階および1階の床面に滴下しました。漏れた水の量は約101リットルで、このうち、床面への滴下量は約51リットルでした。
また、漏れた水は雨水で放射能は含まれていないことを確認しました。
漏れ箇所は、昨年12月21日に当該配管からわずかな雨水の滴下が確認されたことを受け点検した結果、1月6日に腐食孔が確認され、止水テープ*1で覆う処置を行った箇所で、漏れ発生時は、屋上の排水口に閉止栓*2をして雨水が流れこまないようにし、止水テープが乾燥し固まるのを待っている状態でした。漏れ発生後に閉止栓を確認したところ、閉止栓が緩んでいたため、再度、栓に空気を注入した結果、6日13時に漏れは停止しました。
漏れ箇所については、止水テープによる補修をやり直しました。今後、準備でき次第新しい配管に取り替えます。
なお、1月7日の巡視点検において、旧廃棄物処理建屋(管理区域)で、雨水の流入が確認されました。流入した雨水についてはふき取り、今後対策をとることとしております。
本事象による周辺環境への影響はありません。
- ※1
- ファイバーグラス製テープで、濡らした状態で巻き付け、乾燥すると固まって漏れを止める。
- ※2
- 当該閉止栓は、内部に空気を注入し、膨張させることによって閉止を行う。
(2010年1月8日記載)
このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報※)等を掲載しています。
なお、定期検査中に発生した事象につきましては、「定期検査状況」に掲載しています。
- ※
- 保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。