2010年度敦賀発電所からのお知らせ
敦賀発電所1号機 原子炉再循環ポンプ等の点検について
次回(第33回)定期検査で計画している原子炉再循環系配管取替工事の検討において、原子炉格納容器内に3台ある原子炉再循環ポンプ(以下「PLRポンプ」という。)の本体ケーシング※1に、ポンプメーカで施工された溶接箇所が存在する可能性が認められました。
このため、今回の停止期間中※2に、3台のうち1台について現場調査を行いポンプケーシングに6箇所の溶接箇所を確認しました。
また、他のポンプ及び弁の溶接箇所の有無について調査した結果、9個の弁にメーカで施工された溶接箇所が存在することを確認しました。
これらの溶接箇所については供用期間中検査※3の計画に含まれていなかったため、今回の停止期間中に供用期間中検査に準じた非破壊検査(浸透探傷検査等)を行い、健全性を確認しました。
今回新たに確認された溶接箇所について、今後、供用期間中検査の計画に反映し点検を実施します。
なお、これらの溶接箇所については、メーカ製作時の非破壊検査及び機器設置後の使用前検査を実施しており、定期検査毎には運転圧力以上での漏えい検査を行い、健全性を確認しています。
- ※1
- ポンプの外殻のことで中に羽根車が納まる。
- ※2
- 2010年6月10日より湿分分離器ドレンタンクフランジ部からの漏えいに伴う原子炉停止中。
- ※3
- 運転中においてプラントの機器・配管などの健全性を確認するために、機器毎に検査方法、検査範囲、検査期間を計画的に定め実施する非破壊検査及び漏えい検査。
(2010年7月21日掲載)
このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報※)等を掲載しています。
なお、定期検査中に発生した事象につきましては、「定期検査状況」に掲載しています。
- ※
- 保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。