2020年度東海・東海第二発電所からのお知らせ
日本原燃株式会社に搬出した低レベル放射性廃棄体(1本)の
底部の錆について
当社は、2020年2月25日に日本原燃株式会社の低レベル放射性廃棄物埋設センターに搬出した
東海第二発電所の低レベル放射性廃棄体1本の底部に、錆による損傷があることを確認し、当該廃棄体
の扱いについて同社と協議してきました。
なお、同社からは、当該廃棄体の表面汚染測定の結果は検出限界未満であること及び周辺への影響は
ないことの連絡を受けています。
(3月19日お知らせ済み)
このため、2020年5月9日に当該廃棄体を日本原燃株式会社の低レベル放射性廃棄物埋設センター
から東海第二発電所へ返送しました。
(5月14日お知らせ済み)
錆のあった箇所を詳細に確認した結果、錆により最も減肉した箇所であっても貫通しておらず、もと
の厚さの半分程度が残存していることを確認しました。
錆が発生した原因を調査した結果、過去のタッチアップペイント(補修塗装)※1時にドラム缶の母材
表面の錆が十分除去されない状態で塗装したため、時間の経過とともに錆が進展して表面に現れたものと
推定しました。
このため、再発防止として次の対策を行うこととしました。
(1)輸送前検査後※2に長期間保管し錆が発生していないかを確認するため、補修塗装を実施した
廃棄体について輸送前検査後から搬出まで1年以上経過する場合は搬出前に改めて外観検査を
実施することとします。
(2)補修塗装の手順※3を定めます。
※1:塗装面に塗装の剥離や錆が確認された場合、その部分の塗装を行うこと。
※2:廃棄体輸送前には外観検査などを実施して異常のないことを確認している。今回、錆による損傷が認められた
当該廃棄体は2017年8月10日から2020年2月24日までの約2.5年間、固体廃棄物作業建屋内の
輸送容器に保管していた。
※3:下地処理(塗装前に行う錆や汚れの除去)及び補修塗装に関する記録を作成することを手順に定める。
添付資料 東海第二発電所 返送された低レベル放射性廃棄体の調査結果について
(2020年12月23日記載)
このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報※)等を掲載しています。
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- 保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社は
もとより、産官学で情報共有化することが有益な情報です。