2007年度敦賀発電所からのお知らせ
敦賀発電所1号機 低圧タービン軸封部フランジからの水の滴下について
敦賀発電所1号機(沸騰水型軽水炉:定格電気出力35万7千キロワット)は、運転中の2007年12月20日11時頃、タービン建屋3階にある低圧タービンNo.4軸封部*1のフランジより、3秒に1滴程度の水が滴下していることを、巡視点検中の社員が確認しました。
滴下水の放射能濃度は検出限界値未満であり、本事象によるタービン軸シール機能への影響もありませんでした。
軸封部にはタービン車室内への空気の浸入を防ぐため、軸封用蒸気*2を供給していることから、この軸封用蒸気が凝縮し、水となってフランジの合わせ面から滴下しているものと推定されました。
現在、当該部に補修剤を塗布し、水の滴下は止まっておりますが、念のため当該箇所の近辺に監視カメラと仮設放射能モニタを設置し、監視を継続しております。
なお、本事象による周辺環境への影響はありません。
(2008年1月9日 発表済)
当該箇所の監視を継続していたところ、2008年1月18日7時頃、前回のにじみ箇所近傍において、5分に1滴程度のわずかな水のにじみを確認しました。
このにじみは、前回塗布した補修剤の塗布の薄い部分から廻り込んで発生していると推定されたため、新たに補修剤の重ね塗りを行い、現在滴下は見られておりません。
今後も引き続き監視を継続します。
- ※1
- 軸封部
復水器の真空を維持するため、タービンの主軸と車室ケーシングの隙間に蒸気を供給し、空気の浸入を防止している。 - ※2
- 軸封用蒸気
イオン交換樹脂で浄化した復水を加熱し発生させた蒸気。
添付資料:低圧タービン軸封部概要図
このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報※)等を掲載しています。
なお、定期検査中に発生した事象につきましては、「定期検査状況」に掲載しています。
- ※
- 保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。