2008年度敦賀発電所からのお知らせ
敦賀発電所1号機 固形化供給タンク側面に確認された析出物について
敦賀発電所1号機(沸騰水型軽水炉:定格電気出力35万7千キロワット)は、運転中のところ、2008年4月7日、新廃棄物処理建屋1階の固形化供給タンク*1側面及び床面各々2箇所(側面部:各々長さ約240cm,幅約30cm、床面:各々長さ約50cm,幅約40cm)に、白く乾燥した析出物が付着していることを確認しました。
同タンクを点検したところ、上部ふた締付け部に取付けてあるパッキンの一部がはみ出た状態にあり、そこを起点に析出物が付着していました。また、析出物を分析したところ、同タンク内廃液と同じ化学成分であったことより、析出物はパッキンのはみ出た部分より漏れ出た廃液が乾燥したものと推定され、その全放射能量は、1.8×104Bq*2でした。
今後、同タンクのパッキンがはみ出た原因等を調査するとともに、新しいパッキンに取替えます。
本事象による周辺環境への影響はありません。
- ※1
- 固形化供給タンク
床ドレン系廃液等を蒸発処理して発生する濃縮廃液をアスファルト固化装置に移送する前に受入れるタンクで、ここで安定剤を投入し中和処理を行っている。 - ※2
- 法令報告基準値3.7×106Bqの約200分の1程度
このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報※)等を掲載しています。
なお、定期検査中に発生した事象につきましては、「定期検査状況」に掲載しています。
- ※
- 保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。