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2009年度敦賀発電所からのお知らせ

敦賀発電所2号機 格納容器内手動弁のほう酸析出について

【概要】

運転中の敦賀2号機において、5月7日、原子炉格納容器内の巡視点検で、水質測定のため、1次冷却材を取り出している小口径配管に取り付けられている弁の保温材に、ほう酸の析出が認められました。調査の結果、弁の本体部から僅かな1次冷却材の漏れが認められたため、当該弁を閉止することで漏れは停止しました。本事象による周辺環境への放射能の影響はありません。

 

【詳細】

敦賀発電所2号機(加圧水型軽水炉:定格電気出力116万キロワット)は、運転中のところ、2009年5月7日14時30分頃、2週間に1回実施している運転員による原子炉格納容器内の巡視点検において、原子炉1次冷却材系統のBループ高温側から1次冷却材を採取しているサンプリング系統にある手動弁の保温材周りにほう酸の析出が認められました。

このため、当該弁の外観点検を行ったところ、僅かな漏れが認められたため、当該弁を閉止し、7日21時35分に漏れは停止しました。

その後、保温材を取り外し漏えい箇所の特定を行ったところ、弁本体のフランジ部からの漏れと判明しました。
回収されたほう酸の量から漏えいした1次冷却材の量は約0.83リットル(放射能量は約3.1×106Bq)と推定されました。

今後の運転に当たっては、当該弁を閉止状態とし、当該サンプリングラインを使用しないこととし、Dループ低温側の系統を使用した状態で運転を継続します。
当該弁については、次回定期検査(2010年2月開始予定)において、漏えい原因の調査を行います。

なお、本事象による周辺環境への放射能の影響はありません。

サンプリング系統
1次冷却材の水質(ほう素の濃度や放射能濃度等)を測定するため、1次冷却 材を採取する系統で直径約1cmの配管。

原子炉1次冷却材系統のBおよびDループの高温側配管(原子炉で高温となった 1次冷却材が蒸気発生器に向かって流れる配管)と低温側配管(蒸気発生器で冷やされた1次冷却材が原子炉に戻ってくる配管)の計4箇所からサンプリングすることが出来ます。

添付: 敦賀発電所2号機 格納容器内手動弁のほう酸析出状況

 

 

このページでは、機器の軽度な故障等で、法令の定めでは国への報告の必要がなく、
トラブルとされていない情報(保全品質情報)等を掲載しています。
なお、定期検査中に発生した事象につきましては、「定期検査状況」に掲載しています。

保全品質情報:国へ報告する必要のない軽微な事象であるが、設備の信頼性を向上させる観点から電力各社はもとより、
産官学で情報共有化することが有益な情報です。

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