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常陽新聞における東海第二発電所に関する記事について

2012年04月12日

平成24年4月12日付の常陽新聞の2面に、『原発事故と文明史の転換 ◆4◆』と題して、元霞ヶ浦高教諭の栗原 亮氏の投稿文が掲載されましたが、その中で、平成23年3月11日以降の東海第二発電所の状況に関する記載は、明らかに事実に反しています。当時の事実関係に関する当社の見解は以下のとおりです。

【記事の内容】
・・・「今回の福島原発が起きた際に、東海第2原発も地震津波で三つうちの一つの電源が切れ、水素爆発寸前になった。(※①)電源が海岸側になかったことや電源の修復ができたこと、緊急に手動で水素爆発を防ぐベント(水素を抜く)を行ったため、辛うじて爆発を防げた。(※②)まさに、危機一髪であった。(※③) もしも福島同様の事故が起きていたら、東海村は言うに及ばず、近隣の30㌔圏内の市町村には人が住めなくなるような事態になっていた。そうなれば、茨城県は福島同様になっていたろう。」・・・

【当社の見解】
①:東海第二発電所は、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により原子炉が自動停止しました。また、外部からの電源は受電できなくなりましたが、非常用ディーゼル発電機3台が自動起動して発電所で必要な電源を確保し、原子炉の冷却を開始しました。その後、津波の影響を受け、非常用ディーゼル発電機の海水ポンプ3台のうち1台は、防水対策工事終了直前であったので使用できなくなりました。しかし、残る2台の非常用ディーゼル発電機により安全に原子炉および使用済み燃料プールの冷却を行い、その後に外部電源も復旧し、3月15日に原子炉は冷温停止しました。
一方、東京電力福島第一原子力発電所は、全ての電源を喪失したことから原子炉などを冷却するための設備を動かすことが出来ず、原子炉を正常に冷却できなくなったことから、原子炉内の燃料が高温状態になり、燃料被覆管から発生した水素が原子炉建屋内に滞留し、水素爆発が発生したものです。
従いまして、安全に原子炉を冷却して冷温停止した東海第二発電所において水素爆発に至ることはあり得ないことであり、「水素爆発寸前になった」という記載は明らかに事実に反しています。

②:東海第二発電所は、上述のとおり、原子炉および使用済み燃料プールは安全に冷却を行っていましたので、原子炉および原子炉建屋内で水素は発生していませんでした。
従いまして、「緊急に手動で水素爆発を防ぐベント(水素を抜く)を行ったため、辛うじて爆発を防げた」との記載は、全くの作り話であり、明らかに事実に反したものです。  

③:以上のように、東海第二発電所は、安全に原子炉および使用済み燃料プールの冷却を行い、冷温停止に移行していったものであり、「まさに、危機一髪であった」というのは、明らかに事実に反し、誤りであります。

以上

東海第二発電所の当時の状況については、当社ホームページで紹介しているパンフレットをご参照ください。
http://www.japc.co.jp/tohoku/tokai/leaflet.html

※本件に関して、常陽新聞新社は、4月20日付け常陽新聞2面において、「当該記事の内容が一部伝聞にもとづく誤りであり、寄稿内容のチェックも十分に行われなかった」とする訂正と謝罪の記事を掲載しております。