保全活動
定期検査、定期事業者検査
原子力発電所では、定期的に運転を停止して設備や機器の点検を行っています。事業者が自ら行う定期事業者検査では、設備や機器が法令に基づく技術基準に適合していることを確認しています。また、国に認可を受けた保安規定の遵守状況等については、発電所に常駐する原子力規制庁の検査官による検査が年間を通して常に行われています。

定期検査での低圧タービンの分解点検作業
長期的な保全への取り組み
発電所の機器については、運転開始後、時間の経過とともに性能が低下することがあります。原子力発電所の安全上重要な機器については、このような経年劣化の可能性も考慮にいれて性能や強度に十分余裕を持たせて設計しています。
また、日常的な保全活動における点検、検査(巡視点検、定期試験、定期事業者検査など)の中で、経年劣化の徴候やその進展の程度を把握するとともに国内外の原子力発電所の運転経験や最新の技術的知見を反映し、必要に応じて追加的な予防保全策を行い、適時新しい機器への取替えなどを実施しています。
品質保証活動
「原子力施設の保安のための業務に係る品質管理に必要な体制の基準に関する規則(品管規則)」に従って保安活動に係る品質マネジメントシステム(QMS※)を確立し、品質保証活動を実施しています。 さらに、それらの活動を評価することにより、継続的な改善に努めています。
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- QMS(Quality Management System)
原子力発電所の安全の達成、維持、向上のために、トップマネジメントの下、原子力発電所の運転、保守管理などの保安活動を実施し、評価、改善するシステム
労働安全衛生マネジメントシステム
当社では、誰もが安全で健康に働くことができる快適な職場環境を作るため「ゼロ災活動」や各種安全衛生教育などを実施して、安全衛生水準の向上に取り組んでいます。
これらの活動を、確実かつ効果的に進めるために「労働安全衛生マネジメントシステム」を導入し、計画(PLAN)、実施(DO)、評価(CHECK)、改善(ACTION)のサイクルにより活動を展開し、継続的な改善を図っています。

発電所安全行動隊による安全パトロール