原子力発電の必要性
世界のエネルギー事情
産業革命以降、世界のエネルギー消費は爆発的に増加し、20世紀になると、石油エネルギーの台頭や人口の増加に伴いエネルギー消費量が急増し、1965年から1995年の30年間で約2倍となっています。 その後は、1970年代の二度の石油危機をきっかけに、世界の先進各国の省エネルギーと石油代替エネルギーの開発・導入が進み、近年では世界のエネルギー事情はそれほど急激に変化することなく推移してきました。
世界の一次エネルギー消費量の推移
世界のエネルギー消費量は長期的に見れば着実に増え続けています。増加率でみると、ヨーロッパ・ユーラシア、北米などは比較的低い伸びになっていますが、中国やその他のアジア諸国、中東諸国などでは、人口増加と工業化の進展などから依然として大幅な増加が続いています。今後もこれらの国々を中心として世界のエネルギー消費量は、ますます増えていくものと思われます。
出典:「原子力・エネルギー図面集」2018
世界の人口予測
世界の人口は増え続け、2010年には69.2億人となっています。今後、発展途上国の人口増加に伴い、2100年には2010年の約1.6倍(108.5億人)に達すると予測されており、エネルギー需給も著しく増大することが予想され世界的なエネルギー需給の逼迫が懸念されます。
出典:「原子力・エネルギー図面集」2018