放射線とその影響
原子力発電所周辺の放射線管理
原子力発電所周辺地域に対する放射線管理
原子力発電所の安全確保を考えるうえで重要なことは、放射線や放射性物質の管理です。原子力発電所内で発生する放射線は、発電所の設備による遮へいなどによって周辺の環境に影響を与えることはほとんどなく、私たちが自然から受けている放射線のレベルよりもずっと低く管理されており、人体への影響もありません。
また、原子力発電所からは、極微量の放射性物質の混じった水や空気が放出されることがありますが、発電所内で発生した放射性物質の放出についても、周辺の地域が受ける放射線量が法律で定められており、環境に影響がないよう厳しく管理しています。
一般公衆の線量限度 | 年間1mSv(ミリシーベルト)以下 法令によって定められている |
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原子力発電所周辺の線量目標値 | 年間0.05mSv(法定値の1/20) |
原子力発電所からの放出実績 | 年間0.001mSv以下 目安を大幅に下回っている※ |
- ※
- 各原子力発電所からの放出実績は、出来る限り低くなるように管理されているため、実際には目標を大幅に下回っています。
モニタリングポストによる空間線量測定結果
原子力発電所周辺の環境放射線モニタリング
原子力発電所の周りでは、放射線の量や放射性物質の濃度を常に測定し、監視しています。このように連続的または一定の頻度で測定し監視することを「モニタリング」といいます。
モニタリングは、電力会社と自治体が別々に行っており、結果に差がないかどうかを確認しています。また、その結果は、自治体のホームページや広報誌などでも公開されています。
出典:「原子力・エネルギー図面集」2018
モニタリングポスト | 原子力施設の敷地周辺では、放射線を連続して測定している。 |
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モニタリングステーション | 環境放射線の測定に加えて空気中に浮遊するチリに含まれる放射性物質や気象データを測定している。 |
モニタリングカー | 放射線や放射能を測定する機器を積んで、広い地域でモニタリングしている車 |
環境試料採取 | 葉菜、牛乳、土壌、雨水、河川水、魚介類、海藻、海水などをサンプリングし、放射能を測定 |
東海・東海第二発電所の環境モニタリングポスト
モニタリングポストによる現在の空間線量測定状況は
こちらから
敦賀発電所の環境モニタリングポスト
モニタリングポストによる現在の空間線量測定状況は こちらから