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放射線とその影響

暮らしの中の放射線

身近にある放射線【単位:ミリシーベルト(mSv)】

放射性物質は、地球が生まれた時から地球上にあって、私たちはこの天然の放射性物質からの放射線や宇宙線などを絶えず受けて生活しています。
自然放射線も人工放射線も生まれ方は異なりますが、人体への影響の度合に違いはありません。


身近にある放射線【単位:ミリシーベルト】

出典:「原子力・エネルギー図面集」2018

 
 

体内・食物中の自然放射性物質

私たちは食物に含まれる放射性物質からも放射線を受けています。主な放射性物質はカリウム40・炭素14などで、すべて自然に存在するものです。カリウムは、私たちの健康を保つために必要不可欠な元素の一つで、いろいろな食品に含まれています。
私たちは食物を通して約4,000ベクレルのカリウム40を体内に取り込み、その放射性物質から年間約0.2ミリシーベルトの放射線を受けています。
しかし、こうした放射性物質は時間とともにだんだん少なくなっていく上に新陳代謝されるため、体内でほぼ一定の割合に保たれ、身体の中にたまり続けることはありません。

体内の放射性物質の量

体内の放射性物質の量
 

食物中のカリウム40の放射能量(日本)

食物中のカリウム40の放射能量(日本)

出典:「原子力・エネルギー図面集」2018

 
 

放射線のいろいろな利用

また、人工放射線は、胸や胃のレントゲンや使いきり医療用品の滅菌など「医療用」、非破壊検査やタイヤの加工など「工業用」、「農業用」として品種改良やはジャガイモ(馬鈴薯)の発芽防止に、その他にも化学分析や化石の年代測定など身近なところで大きな役割を果たしています。

体内・食物中の自然放射性物質

出典:「原子力・エネルギー図面集」2018

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