原子力発電の安全性
原子力発電と原子爆弾の違い
原子爆弾は、核分裂しやすいウラン235の割合をほぼ100%にまで濃縮して、核分裂の連鎖反応を瞬時に起こし、非常に大きなエネルギーを発生させるものです。
これに対し原子力発電のウラン燃料は、ウラン235の割合が3~5%と非常に少なく、3~4年という長い時間をかけて少しずつ核分裂させてエネルギーを出し続けます。また、ウラン燃料は、一度に核分裂をさせようとしても、核分裂しにくいウラン238が中性子を吸収して連鎖反応を抑える働きをします。
従って、原子炉が原子爆弾のように爆発を起こすことはありません。
出典:「原子力・エネルギー図面集」2018