原子力発電の必要性
日本のエネルギー事情
主要国のエネルギー輸入依存度
自国にほとんど資源を持たない日本は、エネルギー資源の多くを輸入に頼っています。
また、ヨーロッパの国々のように天然ガスパイプラインや送電線などで近隣の国とエネルギーを融通し合える状況とは大きく異なります。
出典:「原子力・エネルギー図面集」2018
世界のエネルギー資源確認埋蔵量
現在、世界で使われているエネルギー資源の約90%は化石燃料です。そのうち石油は、世界埋蔵量の多くが中東に集中しているため、政情などによって供給が不安定になりがちです。 更に、石油や石炭などの化石燃料を燃焼させると、二酸化炭素(CO2)や硫黄酸化物(SOx)等が発生し、地球温暖化や酸性雨の原因になると考えられています。
エネルギー資源には限りがあり、今後のエネルギー消費の増大を考慮すると、その確保が厳しい状況にあります。このため、省資源、省エネルギーに心がけることが重要となっています。
※1:BP統計2017、※2:OECD-IAEA「Uranium2016」
出典:「原子力・エネルギー図面集」2018
日本の一次エネルギー供給実績
二度の石油危機をきっかけに、日本は省エネルギーを進めており、原子力、LNG(液化天然ガス)、石炭などの導入が進んでいます。 また、日本の一次エネルギー供給量は近年ほぼ一定で、石油危機以降も石油への依存度が高いまま推移しています。
出典:「原子力・エネルギー図面集」2018
需要の変化に対応した電源の組み合わせ(ベストミックス)
電気は貯めておくことが出来ないため、需要のピークに合わせて設備をつくる必要があります。
原子力、火力(石油、石炭、ガス)、水力などの発電設備は、経済性や運転特性にそれぞれ違いがあります。このため、電源開発にあたっては地球温暖化問題への対応、安定供給やコストの観点からバランスのとれた電源構成(この最適な組み合わせを「ベストミックス」といいます)を築く必要があります。
出典:「原子力・エネルギー図面集」2018