敦賀発電所1号機の廃止措置
敦賀発電所1号機Tsuruga Power Station Unit1
日本で初めての商業用軽水炉です。
敦賀発電所1号機は、日本で初めての商業用軽水炉として1966年4月に建設工事を開始し、1967年2月に着工(第1回工事計画認可)しました。
48ヶ月 間という最短工事で完成し、1970年3月に営業運転を開始しました。
以来、福井県および敦賀市のご理解をいただきながら約45年間の運転を行ってまいりましたが、2015年4月27日をもって運転停止となりました。
発電所概要
電気出力 | 35万7,000kW |
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原子炉型式 | 沸騰水型軽水炉(BWR) |
燃料 | 低濃縮ウラン(約52トン) |
総発電電力量 | 約847.3億kWh |
発電日数 | 10,365日 |
設備利用率 | 約60.1% |
施設紹介
中央制御室
発電所の「頭脳」として24時間休むことなく全設備を運転監視しています。
原子炉建屋最上階
真下に原子炉(圧力容器)があり、定期検査時の点検や燃料交換は、ここの床にあるコンクリート製のフタをはずして行います。
タービン発電機
原子炉圧力容器から送られてくる蒸気によって定格出力35万7,000kWのタービンを回し、これに直結する容量42万kVAの発電機によって電気を発生させます。
敦賀発電所1号機のしくみ
沸騰水型軽水炉(BWR)は、燃料に低濃縮ウランを使い、中性子の速度を減速させる減速材と発生した熱を取り出すための冷却材に軽水(普通の水)を使っています。 核分裂で発生した熱で原子炉内の水を沸騰させ、その蒸気で直接タービン発電機を回して電気を発生させます。蒸気は復水器を通り海水で冷やされ水に戻り、再び原子炉内に送られます。