敦賀発電所3,4号機 具体化への取組み
敦賀発電所3,4号機の特徴
安全性の向上
万一の場合に確実に原子炉を冷却し安全を守るための非常用炉心冷却設備(ECCS)をより強化し、安全性を一層向上しています。
非常用炉心冷却設備の改良
従来(敦賀発電所2号機)は、高圧で炉内に注入するシステムとして容量100%の高圧注入系を2系列で構成しています。 敦賀発電所3,4号機では、容量50%のものを4系列構成とするとともに、その水源を格納容器内に設置し、水源切替えの操作をなくすことにより、信頼性を向上しています。
高性能蓄圧タンクの採用
システム構成の簡素化(高性能蓄圧タンクの採用)により安全設備の信頼性を向上しています。 従来の蓄圧タンクは、原子炉につながる主パイプが破断するような事故(原子炉冷却材喪失事故)が発生した場合、短時間で大量の冷却水を炉心に注入する役割を持っています。 敦賀発電所3,4号機では、蓄圧タンクの内部を改良し、従来の大流量の炉心注入に加えて、より長時間の小流量の炉心注入もできるようにしています。
- タンク内の水位が高いときは、
上下の流入口から、各々赤色と青色の矢印に沿って、大量の水が注入されます。 - タンク内の水位が低くなると、
下の流入口から、青色の矢印に沿って、渦を巻きながら小流量で注入されます。 - タンク内はあらかじめ窒素で加圧されており、炉心の圧力が低下すると、外部の動力なしで炉心注入することができます。