敦賀発電所3,4号機 具体化への取組み
敦賀発電所3,4号機の特徴
信頼性の向上
今日までの国内外の運転経験に基づき、原子炉の内部構造や蒸気発生器など、発電所の主要設備の改良を行い、より信頼性の高い設備設計としています。
原子炉の内部構造物の改良
敦賀発電所2号機は、炉心に冷却材を導くために、燃料の周りにステンレス板を多数のボルトで止めた「炉心バッフル」という構造物を設置しています。
敦賀発電所3,4号機では、炉心バッフルの役割を兼ね備え、ボルトなどの部品数が少ない構造の「中性子反射体」を採用し、構造を簡素化して信頼性を向上させています。
また、中性子反射体は、中性子を効率的に反射するため、ウラン燃料の効率的な利用が可能となります。
蒸気発生器の改良
伝熱管の材料を敦賀発電所2号機で採用しているインコネルTT600合金から、さらに腐食に強いインコネルTT690合金に変更することで信頼性の一層の向上を図っています。
伝熱管上部を支持する振れ止め金具については、伝熱管の流動振動をより確実に抑えるため、支持点数を4点から9点に増加し振動に対する余裕を拡大しています。