
東海第二発電所
第25回定期検査
東海第二発電所は、2011年5月21日(土)より、第25回定期検査を開始します。
(今後の予定)
予定日 | 内容 |
---|---|
2011年5月21日 | 定期検査開始 |
約6か月間 | 定期検査作業期間 |
未定 | 原子炉起動・臨界 |
未定 | 発電再開(調整運転開始) |
未定 | 定期検査終了(営業運転再開) |
関連プレスリリース
1.東海第二発電所 第25回定期検査工程表(2011年6月8日現在)
2.主要な工事
(1) 炉内構造物予防保全対策(添付―1参照)
第24回定期検査で応力腐食割れ(SCC)が確認されたシュラウドサポート溶接部等の予防保全のため、ウォータージェットピーニングを実施します。
3.設備の保全対策及び点検工事
(1)原子炉冷却材浄化系配管等の健全性確認(継続)(添付―2参照)
国内他プラントにおいて、炉心シュラウドや原子炉再循環系配管(ステンレス鋼(SUS316L))に応力腐食割れに伴うひびが認められたことから、同材質の原子炉冷却材浄化系配管(ステンレス鋼(SUS316L))について非破壊検査を行い、健全性を確認します。
(2)給・復水系電動弁他の健全性確認(継続)(添付―3参照)
第21回定期検査において発生した、応力腐食割れによる電動機駆動原子炉給水ポンプ出口電動弁弁棒破断の水平展開として、使用頻度等を考慮して定めた点検計画に基づき、10台の電動弁について分解点検を行い、健全性を確認します。
(3)低圧タービン動翼修繕工事(継続)(添付―4参照)
国内他プラントにおいて発生した、低圧タービン動翼フォーク部損傷の水平展開のため、低圧タービン(A)、(C)開放検査に併せ、フォーク型動翼である16段動翼について、予防保全の観点から取替えを行います。
(低圧タービン(B)の動翼は、第24回定期検査にて交換済)
現在当該タービン内部車室を取外し、点検を実施しています。
(4)残留熱除去系海水系配管(クローザージョイント部)健全性確認 (添付―5参照)
平成22年6月に発生した残留熱除去系海水系(B)系配管ライニング剥離事象の水平展開のため、クローザージョイント部について点検を実施します。
(5)配管減肉保全対策(継続)
第24回定期検査で減肉が認められた部位(抽気配管)について、予防保全の観点から取替えを行います。
(6)熱交換器伝熱管点検工事
平成21年7月に発生したタービン主油冷却器伝熱管不具合の水平展開のため、各油冷却器(3基:高圧復水ポンプ(C)、制御棒駆動水ポンプ(A)、(B))について、バッフル貫通部の摩耗に着目した外観点検と伝熱管の渦流探傷検査を実施します。
(7)蓄電池取替工事
予防保全の観点から、寿命と保守性に優れた長寿命型の蓄電池に取替工事を実施中です。
4.その他工事:東北地方太平洋沖地震を踏まえた更なる安全向上対策工事
(1)非常用ディーゼル発電機を冷却するための海水配管接続口設置工事 (添付―6参照)
非常用ディーゼル発電機を冷却するための海水系ポンプが、津波により機能を喪失した場合、代替海水ポンプにより非常用ディーゼル発電機の冷却を可能とするため、ディーゼル発電機用冷却代替ポンプからの海水接続口を設置中です。
(2)緊急時の残留熱除去系海水系機能確保のための接続口設置工事 (添付―7参照)
既設設備による残留熱除去系海水系機能が喪失した場合、緊急時の残留熱除去系海水系機能を確保するため、屋外から直接残留熱除去系海水系配管に接続出来る接続口を設置します。
(3)緊急時の原子炉除熱機能確保のための配管設置工事 (添付―8参照)
既設設備による原子炉除熱機能が喪失した場合、緊急時の原子炉除熱機能を確保するため、屋外から直接原子炉に注水出来る配管を追設します。
(4)緊急時の使用済燃料プール除熱機能確保のための配管設置工事 (添付―9参照)
既設設備による使用済燃料プール除熱機能が喪失した場合、屋外から容易に使用済燃料プールへ直接注水出来る配管を追設します。
(5)非常用発電機代替設備の確保 (添付―10参照)
非常用ディーゼル発電機が機能喪失した場合、代替電源から必要な機器等に安定した電力を供給するため、非常用ディーゼル発電機代替電源の繋ぎ込みを容易にするため、既設電源盤端子部の改造を行います。
5.燃料取替
燃燃料集合体全数764体のうち、約140体の燃料集合体を取替える予定です。
以上